パソコンソフト ヘルプ機能の充実進む
1994年(平成6年)3月2日 日経産業新聞掲載
パソコンのソフトウェアの買い換えが増えている。
パソコンの高機能化にともない、使いやすく、統一した環境で操作できるウィンドウズ対応のソフトウェアが相次いで発売されているためだ。日本国内ではすでに千種類を越えた。
ウィンドウズ対応表計算ソフト「エクセル」は全世界で六百万本出荷されている。18日に発売される最新バージョンはソフトウェアの機能アップにともない、マニュアルも従来と構成などが変わった。
見てわかる画面構成が特徴のウィンドウズの良さを生かし、画面中で機能や操作を教えるヘルプ機能を充実した。 「紙のマニュアルで勉強するより、画面のヘルプ機能で手軽に調べてもらうように意図している」とマニュアル制作に携わるマイクロソフト第一研究開発本部の樺山一成氏は説明する。操作説明の手順も、マニュアルでは省き、画面のヘルプで表示するように徹底した。
「操作をしている画面の上に表示し、ヘルプを読みながら操作を進められるので便利」と樺山氏は語る。ヘルプは索引、目次など関連する用語からさらに詳しい解説を読めるようになっている。
前バージョンでは、入門編として別冊の紙マニュアルだった分は、「レッスンとデモ」として、画面の中でそうさしながら学習するものにした。データを入力したり、グラフを作成するといった基本的なことから、他のソフトウェアとのデータ連携など機能を具体的に見ながら学習できる。Q&A形式のヒント集や用語集もヘルプの中に取り入れた。
ソフトウェアのヘルプ機能を充実した結果、紙のマニュアルは従来より、500〜600ページ減ったという。機能説明のマニュアルは900ページのユーザーズガイド一冊にまとまった。
同社では、マニュアル制作も全世界で共通化し、工数と費用の削減を推進している。ヘルプ機能はそのための有力なツールだ。今後はヘルプのCD-ROM化やユーザーニーズに応じた出版形態も計画している。
