家庭に入るパソコン 初心者にイロハから指導
1994年(平成6年)7月21日 日経産業新聞掲載
ソフトウェアを最初からインストールしてあるパソコンが売れている。
しかし、購入者はコンピューターの基礎知識がまったくない新規ユーザーのため、使い方の問い合わせも多い
アップルコンピュータ初心者向けパソコン「Performaシリーズ」は、約七割が新規ユーザー。しかも、全体の九割が家庭で使われているという。昨年の発売以来、無料で電話サービスのホットラインに寄せられた「電源はどのように入れるのか」など初歩の初歩の質問を参考に、マニュアルを改善してきた。
中でも、キーボードなどを接続して電源をまでと、マウスの基本操作を表裏一枚にまとめた説明書「ポスター」がわかりやすい。 「マニュアルを読まない初心者でも、図を見ながらセットアップできるように工夫した」と製作にかかわった同社のパブリケーションスーパーバイザー田中広江氏。
ソフトがインストールされていて、電源を入れればすぐに使えるパソコンの良さをユーザーが迷うことなく使えるようにしたアイデアが生きている。 同機の基本的な知識をまとめた小冊子「はじめに−Performaについて」も、ポスターとともに日本で独自に製作したマニュアルだ。ホットラインに寄せられたトラブルから初心者向けのものをピックアップしている。 Performa独自の画面である「At Ease」では、コントロールパネルのように間違って変更してしまうと正常に動かなくなる恐れのあるファイルを隠している。
ソフトを絵で表しているので、抵抗なく操作できるようになっている。マウスの練習やバックアップのすすめなど、初心者向けの知識や練習もパソコン上で行えるようにオンラインマニュアルが用意されている。
動画も音も入っていて、楽しみながらマウスのクリックやダブルクリックといった操作を学べるようになっている」と田中氏。 インストールしたソフトは英会話や家族で楽しめるグラフィックスなど「家族が使えるように情緒の発育や教育に役立つものを選んでいる」とマーケティング本部広報の若林幸子氏。こうした細かい配慮が、家庭へのパソコン浸透度を高めているのではないだろうか。
