株式会社ハーティネス

コラム「マニュアルNOW」1996

 

ビジネスソフトパッケージ「マイクロソフト オフィス」 紙の説明書、内容絞る

1996年(平成8年)1月11日 日経産業新聞掲載

 「ウィンドウズ95」とともに、ビジネスソフトのパッケージ「マイクロソフト オフィス」が発売された。ワープロ、表計算、プレゼンテーションなどのビジネスソフトがひとつのパッケージに収まっている。

 オフィスの普及版「マイクロソフト オフィス スタンダード」は、添付されているマニュアルが前バージョンに比べて大幅に減っている。ソフトの準備について書かれている約30ページの「お使いになる前に」と464ページの「活用ガイド」の2冊のみ。前バージョンでは、セットアップやオフィスの機能のマニュアルに加えて、ワープロや表計算などそれぞれのソフトのユーザーズガイドなど大量のマニュアルがこん包されていた。表計算ソフト「エクセル」のユーザーズガイドだけでも792ページに及んでいる。

 新しいオフィスでは、こうした各ソフトのコマンド説明は、オンラインマニュアルと呼ばれる画面の中で説明するヘルプ機能の中で行われる。紙マニュアルとして添付されている「活用ガイド」は、複数のソフトを使う方法の説明だけに内容が絞られ、仕事の中でどのように活用するのかを知ることを目的としたマニュアルに変わっている。 「活用ガイド」の目次を見てみると目的指向でまとめられていることがよくわかる。たとえば「メッセージを伝える」部では、ビジネスレター、FAX送付状、案内状などを作成する時にどのソフトを使い、どのように作成するのかを、印字サンプルを使って説明している。

 出来上がりのイメージを見ながら、作業の流れを知ることができる作りになっているのが特徴だ。製品コストを抑えるためにも、今後このようにオンラインソフトと紙マニュアルを使い分ける製品が増えてくるだろう。 その一方で、ワープロや表計算ソフトを初めて使うユーザーが増えているのも最近の傾向だ。このようなユーザーにとって、画面の中で知りたいことを探そうにも、基本的な知識がないので途方に暮れてしまう。

 高機能なソフトを初心者が使いこなすには、添付マニュアル以外の解説書での学習が必要だ。