Iネット関連、まだ難解
1996年(平成8年)3月7日 日経産業新聞掲載
インターネットへの関心がパソコンを使ったことがない層にまで広がっている。現在の家庭向けパソコンはほとんどにいんったーねっとの接続機能とホームページの検索ソフトなどがインストールされている。 しかしいざ挑戦してみようと思っても、設定や操作方法に迷うことが多いようだ。
インターネットを利用するには接続のためのソフトと、WWWブラウザーとは別売りのPlus!の「ファーストステップガイド」では「インターネット用語の意味」の項目があり、用語の説明がされている。 概念や用語の説明で工夫が見られるのは、「ネットスケープナビゲータ」のハンドブックだ。「心温まるイントロダクション」として、各種の用語説明が家族の会話調で展開される。
「世界中のコンピューターの情報を画面に呼び出せるんだ」「それはすごいわね」といった口調で、インターネットの概念からソフトの基本操作、用語の意味などを説明する。 ある程度の基礎知識を持ったユーザーを対象としている印象はあるものの、難解な用語をそっけなく解説するよりは、親しみが持てる内容だといえるだろう。ただ全体的には翻訳調が目立ちやや読みにくい点もあるので、新しいバージョンでのマニュアルの改訂が期待される。
今後、インターネット人口を拡大するには、パソコン通信の経験もない初心者ユーザーをいかに取り込むかが重要になる。わかりやすいマニュアルの提供が、ユーザーを取り込むカギの一つとなるだろう。 日経産業新聞 1996年 平成8年4月11日(木曜日)掲載 通信機能付きコンピューター画面見ながら作業進行 急速に普及するインターネット。次のステップは家庭に広がるかどうかだ。 接続機能に特化した低価格のネットワークコンピューターやテレビ、ゲーム機への通信機能付加などが発表され、話題を呼んでいる。 バンダイ・デジタル・エンタテイメントのPippin ATMARK(ピピンアットマーク)もその一つ。ゲーム、通信、音楽CD-ROMソフトなどが利用できるホームコンピューターだ。
通信対応CDによって「アットマークチャンネルクラブ」経由でインターネットに接続できる。 本体に添付された取扱説明書は接続のためのスタートアップガイド、本体の説明のユーザーズガイドに加え、添付CD-ROMの取扱説明書、通信機能の基本操作ガイド——など分冊方式。これに加え、CD-ROMによる電子マニュアルも添付されている。 工夫が感じられるのが、通信ソフトの基本操作ガイド。初心者がつまずきやすい設定の手順を画面に出てくるキャラクターを使って図で説明している。IDやパスワード、アクセスポイントなど自分で選ぶ部分は網掛けして目立つようにし、操作前に自分で決めることを促すなど親切な記述だ。
鵜之澤伸取締役は「いかに簡単にできるかが重要。画面を見て作業を進められるようにした。分からない時に基本操作ガイドを見てもらう」と説明する。 トラブルシューティングのページは「接続中止になってしまったら」と具体的な状況を設定、画面とイラストで対処方法を説明する。パソコン用の接続ソフトマニュアルに比べ、格段の親しみやすさである。 今後の改善について鵜之澤氏は「薄く読みやすい内容にしていく。ビデオマニュアルを付ける可能性も検討中」と話している。
