シニア向けパソコン解説
2001年(平成13年)4月10日 日経産業新聞掲載
インターネットを使って情報を引き出すことが身近になり、家庭でパソコンを使う人が増えてきた。当然、使う人の幅も広がり、年齢別では20〜30代の中心層に加え、50〜60代のシニア層の利用も増え、最近はシニア層向けにわかりやすさを追及したパソコン解説書がでてきた。
「55歳からのパソコンの選び方買い方つなぎ方」(ローカス刊)、「55歳からのパソコン入門」(技術評論社刊)、「55歳から楽しむパソコン講座」(日経BP社刊)などはシニア世代を明確に狙っている。
これらの書籍は従来のパソコン入門書よりも文字を大きくし、実例や写真、図を多用するなど読みやすさ、見やすさに力を入れている。パソコン用語についてもいきなり本文で使うことなく、わかりやすく解説するといった工夫を凝らしている。
シニア向けではテーマを絞った続刊もある。日経BP社はパソコンの活用方法の具体例について踏み込んだ『五五歳から楽しむパソコンで自分史作り』を発行している。 シニア層が「使ってみたい」と思う利用方法として、自分史の作成を推し、文章の入力方法から画像の取り込み、レイアウトなどについて、わかりやすく解説している。
パソコンの入門書と言えば、従来はパソコンの仕組みやワープロソフトなどの使い方といった機能が主で、厳しいコスト削減競争やある程度習熟した人も満足できる内容にしたいというつくる側の事情もあり、「わかりづらい」という声が多かった。だが、今は多様化するユーザーの需要に応えるため、年代に合わせて解説する方法が定着しつつあるようだ。
今年は家族でパソコンを使うための入門書も増えてくると思われる。すでに妊婦や小さな子供がいる主婦向けのインターネット活用本なども登場している。自由に外出しづらい状況にあるひとにとって、インターネットのわかりやすい解説書とホームページ紹介は役に立つことだろう。 パソコン解説は今後、パソコンに添付されているマニュアルが基本的な情報を提供し、市販の解説書がユーザーの生活やニーズに合わせた情報を提供するといった役割分担が進むことになりそうだ。
