紙の説明書は一覧性優れる
2001年(平成13年)11月14日 日経産業新聞掲載
毎年、秋になると売れ筋ソフトにランクインするのが、年賀状作成ソフトといわれるあて名印刷ソフトだ。主なユーザーは家庭のパソコンで使う初中級レベルの人々で、添付マニュアルも始めて使うユーザーを意識した作りになっている。
例えばアイフォーの「筆王2002」には、「はじめにお読みください」「ユーザーガイド」「イラスト集」の三冊が付いている。特に初心者にはインストール作業についても画面の流れに沿った丁寧な説明が必要だ。自分でパソコンにインストールするという操作からつまずいてしまうことが多く、こんなとき紙のマニュアルは役に立つ。
年賀状作成ソフトではサンプルのデザインにイラストや背景の素材を入れ替えて、自分なりにアレンジできることが魅力だが、数千点の素材集から自分が使いたいものだけを画面一覧で選ぶのは大変だ。その点、筆王2002のイラスト集のようにカラーで印刷されたマニュアルは好みのサンプルやイラストを探すのが楽で、紙マニュアルの一覧性の良さを実感する。実際にカラーで印刷された200ページのマニュアル添付するのはコスト的にも厳しいと思うが、ユーザーの使い勝手やニーズにこたえた結果なのだろう。
製品添付以外にも、年賀状作成ソフト関連の書籍が書店やコンビニエンスストアに並んでいる。これらは追加素材を収録したCD−ROMを添付したムック形式が多いのが特徴で、初心者を意識し、大きな画面で使い方を解説している。
「マニュアルを読むのは面倒」という人が多い中、年賀状作成ソフトのマニュアルは、製品添付、市販の解説書いずれもが多くのユーザーに読まれている。やはりユーザーにとってマニュアルは頼りになる存在。わからない……というユーザーの声が、親切なマニュアル作りに反映されているようだ。
