銀行のパンフ、見やすさ工夫
2002年(平成14年)7月31日 日経産業新聞掲載
都市銀行の合併により、銀行が提供する各種の手続きやサービス内容が変更されている。また、インターネットやコンビニATMなどを使ったサービスなど、銀行の利用方法が多彩になってきている。横並びだった以前に比べ、各行で提供するサービス内容や手数料が異なるので、利用者自身がしっかり把握する必要が出てきているのだ。
総合口座の開設から、各種の個人ローンの申し込みなど、サービスごとのパンフレットが多い中、全般的なサービス内容を説明しようという意図で作られているのが、「三井住友銀行のじょうずな使い方」だ。サブタイトルは「もっと便利&もっとお得なおつきあいマニュアル」で、コンビニATMの使い方などを利用者の質問に答える形式でわかりやすく説明している。イラストや表、チャートなどを使って説明しているほか、各事例での問合せ先を大きな文字で目立つように示しているので実用的だ。
他に、UFJ銀行のATM機に備えられている「ATMご利用案内」も比較的わかりやすくまとまっている。多機能化するATMのサービスを、整理して各ページで説明し、操作手順も示している。通帳記入でいっぱいになった場合にどうするかなど、利用者が知りたい場合の説明を補足としてまとめてあるので参考になるだろう。
どの銀行にも用意されている総合口座の開設申込書を横並びに見比べると、2ツ折り4ページにまとめ、送付書類などは別紙で説明しているのはみずほ銀行。ただ、サービス内容はポイントのみだけで物足りない。三井住友銀行はサービス内容と申込書の書き方が2ページと、必要最小限の印象だ。
逆にページ数が多いのが東京三菱銀行の20ページ。各種のサービスの紹介に加え、郵送での申し込み手続きが手順ごとに説明がされているので親切な印象を受ける。UFJ銀行は3ツ折りのカラー紙面で表などを使い、見やすくまとめている。
表紙は、三井住友銀行がどのようなサービスを提供するかを大きめの文字で書いている。UFJは各パンフレットで色を替え、サービス名が目立つようにしている。
このようにパンフレットのデザインや内容を見ていると、顧客にやさしい銀行かどうかが見えてくるようだ。しかし、どれも文字が小さいのが気になる。50代以上の人には、読みづらい大きさだ。補足や注意などこそ、知っておきたい情報でもある。顧客にやさしい銀行を目指すなら、高齢化社会に対応した配慮も必要だろう。
