学習ソフト、ユーザーへの助言不足
2003年(平成15年)8月20日 日経産業新聞掲載
利用したいソフトウェアのプログラムをインターネット経由で取り込むダウンロードは、ソフトウェアを手に入れる便利な方法だ。ただ、パソコンショップなどで販売されているパッケージソフトと比べると、紙のマニュアルが付いていない点が利用者にとって不便になる場合もある。オンラインソフトの中でも人気のある英単語学習ソフトについて操作方法のガイドやマニュアルについて比べてみた。
がくげいの「English Factory きょうの英語」は、日常会話のセンテンスを学習できるソフト。ソフトをインストールした後、起動すると画面に「操作説明」のボタンがあらわれ、クリックするとどのように画面の各部を使って練習を行うのかが表示される。わかりやすくまとまっているが、1画面だけなので学習プログラム全体については説明されていない。
プラトの「えいご漬け」は、基本的な単語やセンテンスを繰り返し学習できるソフト。画面の利用方法は、PDFファイルで用意されているので印刷して確認できる。ソフトの起動後「利用の手引き」をクリックすると、学習の方法の画面が表示されるようになっている。わかりづらくはないが、やや堅苦しい印象を与える。
イーオン・デジタル・ワークスの「英単語10000」は、1万語の英単語をゲーム感覚で覚えられる無料のオンラインソフト。ソフトを起動すると、自動的に紙芝居のように操作方法が表示されるようになっており、わかりやすい。
実際に使ってみると、学習ソフトの場合、単に画面の使い方がわかるだけではマニュアルとしては不十分だと感じる。どのように学習を進めていけば効果的なのか、どうすればスキルアップできるのかといった役立つアドバイスが盛り込まれていれば、ソフトウェアを利用する動機付けにつながることだろう。eラーニング(ネットを使った遠隔学習)は新しい学習スタイルとして今後定着するだろう。学習効果を高めるためにマニュアルが提供出来る情報は少なくないはずだ。
