株式会社ハーティネス

コラム「マニュアルNOW」2003

 

知識も学べるソフトのマニュアル

2003年(平成15年)12月24日 日経産業新聞掲載

 12月から1月はパソコンのウイルス被害が増える時期だといわれている。クリスマスや年賀のあいさつメールなどが増えるので、ウイルスメールの被害も広がりやすい。そこでウイルス対策ソフトが必要となる。対策ソフトはパッケージの店頭販売だけでなく、インターネットを介してプログラムを受信するダウンロード販売が多く利用されている。紙のマニュアルは使わず、ソフトウエアに用意されたオンラインヘルプを使うユーザーが多い。
ウイルス対策のひとつで10月にバージョンアップした「ウイルスバスター2004インターネットセキュリティ」(以下ウイルスバスター)の「ヘルプ」を開いてみた。

  目次はすっきりと整理されている。機能の紹介など最初に読むべき部分だけは、クリックするだけで開けるよう目立たせるよう工夫してある。その中の「脅威と対策」の項目は、コンピューターウイルスなどコンピューターにとっての脅威とはどういうものなのかを解説し、対策が表で簡潔にまとめられているので、最初に理解しておくべき最低限の基礎知識を得られる点で親切だ。

  オンラインヘルプならではの便利さだと感じたのは、対策の中の語句のリンクが張られた部分をクリックすると、該当する機能を説明しているヘルプ項目が表示されること。機能名を知らなくても、知りたい被害の内容からどの機能を使えばよいのかが分かる。

  「付録」の部分には、「コンピュータウイルスの基礎知識」の項目があり、分かりやすくまとめられている。ウイルス対策ソフトを使う初心者は、各種のコンピューター用語が分からずにとまどってしまうことも少なくないが、このヘルプには用語集も別項目として用意されているので調べられる。

  ただし、ヘルプの使い方を理解していないとパソコン初心者は用意された知識にたどりつけない可能性もある。すべてのオンラインヘルプに共通する弱点なのだが、ヘルプ全体は分かりやすくまとまっているだけにこの弱点を克服する方法がないものかを改めて考えさせられた 。