株式会社ハーティネス

コラム「マニュアルNOW」2004

 

「ブログ」オンライン解説充実を

2004年(平成16年)6月30日 日経産業新聞掲載

  インターネットの新たなコミュニケーションツールとして「ブログ」の利用者が増えている。これまでの個人のWebページと異なるのは、日々の更新を安易にするブログツールを利用することと、メッセージ同士を相互にリンクする「トラックバック」と呼ぶ機能を持っていることなどだ。
  ブログは1999年ごろから米国で広がり、日本では昨年から大手のプロバイダーでもブログサービスが始まり、今や無料のブログサービスも続々と登場している。

  使い勝手の良さで利用者を増やしているニフティの「ココログ」のWebには「ココログ ナビ」としてブログのイロハからトラックバックの使い方などが用意されている。
  これまでのプロバイダーのオンラインマニュアルと異なる点は、「ココログって何?」のページからリンクされる「ココログとblogの魅力とは?」とさらに詳しく説明するページを、ブログに詳しいフリージャーナリストが署名で書いていることだ。エピソードやツールなどについて解説しているので、じっくりと読みながら、知識を得ることができるようになっている。

  ただ、インターネットの技術について多少は理解していないと、わかりにくい用語が使われているので初心者にとっては理解しづらい部分もある。用語の解説などが用意されていれば、より一層、理解しやすくなるだろう。さらに米国では、草の根ジャーナリズム的に広がった社会の側面についても解説があると、このツールのもつ潜在的なパワーがよりよく伝わるだろう。

  ココログ ナビに用意されている他の情報としては、「ココログのココロエ」として、利用規程に目を通すことを促したり、引用やトラックバックを利用する際のポイントや注意などが書かれている。利用規程は一般の利用者がぱっと目を通しても、理解しづらい部分がある。特に注意すべき点については、解説するなどの配慮がほしい。トラブルに発展しないような心がけや対処方法についてついての情報も欲しい。

  市民が発信するメッセージが相互にリンクし大きな声となることを感じさせる米国での使われ方に比べて、身辺雑誌的な内容やフォト日記など個人の自己表現ツールとしての側面が大きい日本のブログ。コミュニケーションツールとして育つには、その使い方や可能性をもっと共有できるような知恵の集まりとしてオンラインマニュアルそのものが発展していってほしい。