株式会社ハーティネス

コラム「マニュアルNOW」2005

 

便利なダウンロードサービス続々

2005年(平成17年)3月30日 日経産業新聞掲載

  製品の取扱説明書のダウンロードサービスを行うメーカーが増えてきた。製品に添付されている紙のマニュアルと全く同じ内容をPDF形式ファイルにし、Webサイトからダウンロードできるようにしているのだ。

  NTTドコモは14日からFOMAの「901iシリーズ」など最近の製品のいくつかでダウンロードサービスを開始した。これまでは、WebサイトからHTMLファイルを見るようになっていたが、ダウンロードサービスでは600ページ近い取扱説明書の情報が、一括または項目別のPDFファイルとしてダウンロードできる。インターネットにつながったパソコンがあれば、いつでも必要なときにダウンロードしてパソコン画面で見たり、必要なページを印刷して使えるのがメリットだ。

  インターネットで検索してみると、家電・AV製品の取扱説明書のダウンロードサービスを提供しているメーカーがいくつも表示される。基本的にどのサービスも製品を購入した利用者向けで、すべての製品の取扱説明書がダウンロードできるわけではないと書かれているが、利用者から見れば同じような製品の取扱説明書をパソコンで手軽に使えるメリットは大きい。

  製品の購入前に取扱説明書が見られるのも、利用者にとってはうれしいことだ。たとえば家電製品は、メーカーによって機能や操作性が異なるが、カタログをみても特徴的な機能のアピールが中心で、どのような手順で使うのか使うのかは細かくわからない。店舗で実際の製品に触れても、使い勝手をじっくりと試すとういわけにはいかない。

  事前に取扱説明書のPDFファイルをダウンロードすれば、操作の手順がイラスト付きで説明されているので、操作方法を知ることができる。特にドラム型洗濯機や食器乾燥機など、これまで使っていない製品を新たに購入したいと検討しているときには、手入れ方法についても知りたいもの。取扱説明書を読み、手順が複雑だと感じたら、使いにくいかもしれないと自分なりに判断することができそうだ。

  NTTドコモはPOFファイルの閲覧ソフトである「Adobe Reader」をFOMA向けに最適化して採用することを9日に発表している。今後取扱説明書を携帯から確認するといった使い方も期待できる。いつでも、どこでも、利用者をサポートしてくれる、やさしいデジタルの取扱説明書の可能性をひろげるものだ。