ネット版説明書、操作わかりやすく
2005年(平成17年)5月25日 日経産業新聞掲載
豊富な機能を搭載したDVDレコーダーは、リモコンのボタンの数が多く、操作が複雑で、取扱説明書なしには使えない。しかし、製品に付いてくる取扱説明書は、読みづらい印象をぬぐえない。
東芝と松下電器産業のDVDレコーダーの取扱説明書を読み比べてみたが、どちらも巻頭にイラストを使った目的別のインデックスを付けるなど、わかりやすく説明するための工夫はされている。だが、情報量が多すぎて、どこが重要なのかがわかりづらいのだ。高度な使い方をしたい人から初心者までのユーザーの幅が広がった現在、1種類の取扱説明書では必要な情報を提供しきれないのではないだろうか。
昨年購入した松下電器産業のDVDレコーダーの取扱説明書では、表紙に「DVD関連の情報は、パナソニックホームページをご覧ください」とURLが記載されていたので見てみた。製品情報のほかに、「ディーガ使い方ナビゲーション」が用意されている。自分が使っている機種を選び、目的別のインデックスから知りたいことを選ぶ。すると、操作の概要がリモコンや実際の画面を使って説明されている。
操作説明画面がカラーなのも、紙の取扱説明書の該当ページに比べグンとわかりやすい理由だ。紙の取扱説明書では、各社ともに黒インク一色で印刷することでコストを抑えているようだが、実際のリモコンとの対比がわかりづらかった。
このディーガ使い方ナビゲーションは、2005年春の新機種ではさらに見やすくすっきりしたメニュー画面になり、「動画で見る使い方ナビ」も用意されている。残念なのは、新機種では、なぜか取扱説明書の表紙にURLが記載されていないことだ。家庭でインターネットを利用する人が増え、ブロードバンド加入世帯も少なくない。こうした環境の変化を存分に生かす電子マニュアルの取り組みに期待したい。
