株式会社ハーティネス

コラム「マニュアルNOW」2005

 

子どもに教える“ケータイ”の使い方

2005年(平成17年)10月4日 日経産業新聞掲載

  機能化する携帯電話の取扱説明書は年々ページ数が増える一方だが、利用者が子どもにも広がり、保護者は操作説明よりも、「何をしたらいけないのか、どう考えるか」を説明したいと悩んでいる。出会い系サイトやアダルトサイトへのアクセスなど、〝ケータイ〟が危険や多額の請求の入り口になってしまう現実があるからだ。

  NTTドコモは、こうした保護者や学校の心配を解消するため、携帯電話を安全に使うための知識や、トラブルに巻き込まれないための情報モラル教育に取り組む。講師を派遣し、実機を使って学ぶ「安全ケータイ教室」を用意し、実施希望校を募集している。対象は関東・甲信越地方の小学校、中学校、高等学校で、2005年5月から06年3月までに70校を予定している。

  ドコモのホームページを見ると、こうした教育の教材になる小冊子のPDFファイルがダウンロードできるほか、「ケータイのことを楽しく学ぼう」とサブタイトルがついた子ども向けページ「モバイルひろば」(http://www.nttdocomo.co.jp/kids/)も用意されている。パソコンに慣れた子どもたちは冊子を読むよりもキャラクターが登場する画面に引きつけられるだろう。

  このホームページは「かんがえる」「つながる」「まもる」「つくる」「しらべる」と分かれ、ケータイについて多面的にまなべるコンテンツとなっている。文章もわかりやすく、小学校低学年ばかりか幼稚園児にも読ませたい内容だと子を持つ親として思う。すべてルビを振るか、音声での説明があったら、より幅広い年齢の子どもたちに理解させることができるだろう。

  「しらべる」の中のコンテンツである「ケータイの歴史」は、1968年のポケベルの登場から2001年のケータイのテレビ電話までが写真とともに掲載されている。むしろ親たちにとって懐かしく、かつての進歩の早さに驚かされる内容だ。こうしたページを見ながら、親子でケータイについて話し合うのもいいだろう。

  画面をよく見て学びなさいで済ますのではなく、親子のコミュニケーションにつながる教材としての利用を提案するなど、Webマニュアルの可能性を考えさせられた。