使いやすさアップ、電子化が一役
2005年(平成17年)12月6日 日経産業新聞掲載
優れた取扱説明書やマニュアルを評価し、品質向上を目指すことを目的とする「日本マニュアルコンテスト2005」の結果が9月に発表され、11月から主催団体であるテクニカルコミュニケーター協会(TC協会)のWebページ(http://www.jtca.org/manicon/)で受賞作品のサンプルページなども見られるようになった。
応募総数は86点。部門別に優秀作品を選出した。最優秀のマニュアル・オブ・ザ・イヤーは、キヤノンのデジタルカメラ「canon EOS Kiss Digital N」の使用説明書だ。オーソドックスな作りながら、初心者から中・上級者まで幅広いユーザーを意識した構成で、完成度の高さが評価された。
同コンテストでは電子マニュアル部門も設けており、今年の応募総数は20点。マニュアルの電子化の取り組みが進む中で、注目が高まっている。
冊子マニュアルの家庭製品第三部門と電子マニュアル部門でそれぞれ部門優秀賞を受賞したセイコーエプソンのプリンター「EPSON PM-A900」マニュアルについて、同社広丘事業所IJP設計部国内マニュアル担当の三輪史朗氏は次のように語る。
「プリンターが複合機化し、パソコンに接続して使わないお客様も増えた。それによって従来の冊子マニュアルは基本で、その他のすべての情報を電子マニュアルにといった位置づけを、お客さんの使い方に合ったものへと変えた。同時に動画を取り入れて動きを見せるなど、電子マニュアルだからこそ実現できることも取り入れている」
最近では取扱説明書のPDFファイルや電子マニュアルの一部をWeb上で公開するメーカーも増えてきた。技術や製品情報をわかりやすく提供するマニュアルの技術とWebコンテンツが結びつき、より価値のある情報提供の方向性が見え始めているようだ。
