株式会社ハーティネス

コラム「マニュアルNOW」2007

 

「随時変更の更新性」に注目

2007年(平成19年)10月23日 日経産業新聞掲載

 良くできたマニュアル・取扱説明書を応募作品から表彰する「日本マニュアルコンテスト2007」の結果が8月28日、29日に東京・新宿で開催されたテクニカルコミュニケーションシンポジウム2007で発表された。今年のマニュアルオブザイヤーには松下電器産業のビエラ・ディーガ CSサイト「使い方ナビゲーション/つなぎ方ナビゲーション」が選ばれた。

 同コンテストを主催するテクニカルコミュニケータ協会(TC協会)評価技術研究専門委員会の徳田直樹委員長に聞いた。

 「Webマニュアル部門は今年から新規に開設した。紙のマニュアルと異なる、随時変更できるその更新性に着目した。松下のWebマニュアルは後から登場する新製品の情報を追加するよう対応している。各項目で役に立ったかどうかユーザーアンケートが取れるように工夫しており、双方向性がある点も評価された」

 デジタルテレビとDVDレコーダーなど異なる製品間の接続情報を取り上げて「つなぎ方」を提供したことも高い評価だったという。従来はマニュアルや取説で説明する範囲は添付している製品が対象だったが、連携した製品の情報が見られるようになっている。

 「事業部を超えた製品情報を連携した点がポイント。リンクを張れば、他の製品情報とも連携できるWebマニュアルの特性をよく生かしている。接続されている機器の情報を知りたいというユーザーニーズに合った新しいマニュアルの姿だと言える」

 情報家電製品には、使い勝手を高めるために、組み込み型の取説を提供する製品も増えてきている。日本マニュアルコンテストでも、来年から組み込み型取説も評価対象とすべく準備中だ。

 なお紙マニュアルでは産業機器部門でトプコンの「GPT-9000Aシリーズ 基本操作とポイント」が最終審査委員特別賞を受賞するなど、見やすさが評価された。