株式会社ハーティネス

コラム「マニュアルNOW」2008

 

「何ができるの?」情報少なく

2008年(平成20年)2月19日 日経産業新聞掲載

 インターネットに接続して利用する家電が身近になってきた。ゲーム機もその一つで、任天堂の「Wii(ウィー)」は「Wiiチャンネル」という機能でネットに接続してニュースを見たり、ショッピングしたりできる。こうしたネットへの接続は、取扱説明書での情報提供が重要になる。実際にWiiを購入し、設置、ネットへの接続までを行ってみた。

日経産業新聞 マニュアルNOWより引用

 Wiiの取扱説明書=写真=は「かんたんガイド」「準備編」「機能編」の3冊。かんたんガイドでは本体とコントローラーなどの接続、本体の初期設定まで図を見ながらできるようになっている。

 機能編では、ネット接続について、ブロードバンド環境なのか、LAN(構内情報通信網)環境は無線かといった自分の環境に合わせた設定方法を知るところからスタートし、ページを参照しながら設定する。無線LANアクセスポイント側が「AOSS」か「らくらく無線スタート」対応なら、画面の表示内容に従えば機器が自動的に設定して完了する。実際、驚くほど簡単に設定が終わり、ニュースが見られるようになった。

 自動設定に対応していない場合が、問題だ。アクセスポイントを検索し、暗号化キーなどを入力しなくてはならない。ゲーム機に限らず、情報機器を家庭のネットに接続することは利用者にはハードルが高い。Wiiでも専用サポートを利用できるパッケージサービスが用意されている。個々の家庭のネット環境に合わせたサポートが必要なのだ。今後は、こうした家庭向けネットサポートサービスが、より重要となるだろう。

 何ができるかを知りたくなっても、情報提供は現状では少ない。Wiiのウェブページを見ると、『Wiiの開発コンセプトのひとつとして「家庭のテレビにチャンネルを増やす」という考えがあります。』と書かれているが、取説の機能編には各チャンネルの説明のみだ。こうした新しいコンセプトやサービスをうまく伝えることも、紙の取説と電子トリセツも含めたこれからのマニュアルの役割となるだろう。