株式会社ハーティネス

コラム「マニュアルNOW」2008

 

電子化進み検定も変化

2008年(平成20年)4月15日 日経産業新聞掲載

 2月に実施された2007年度テクニカルコミュニケーション(TC)技術検定試験の結果が発表された。受験者は約850人。テクニカルライティング初級・上級、マニュアルディレクションの3分野で、学科と実技試験がある。 

日経産業新聞 マニュアルNOWより引用

 初級の受験者が最も多く、その所属業種はマニュアル製作や製造業が中心だが、ソフトウエア開発、その他サービス業などにも広がっている。主催するテクニカルコミュニケーター協会検定専門委員会の高橋尚子委員長は「団体受験も多く、人材の評価方法のひとつとして継続して受験してくれている企業もある」と語る。

 マニュアル製作ディレクション分野では、06年に内容を見直した。「紙から電子媒体へと広がっている現場の制作ディレクション業務により近い内容を盛り込んだ。改訂後も受験者数が安定していることを考えると、見直した内容が受け入れられたようだ」と高橋氏。改訂版の『マニュアル製作ディレクション』ガイドブック(テクニカルコミュニケーター協会編著)も版を重ねているという。印刷フローの変化の背景や紙媒体以外の制作物の管理なども取り上げ、取扱説明書に限らず、技術文書の制作ディレクションに幅広く役立ちそうな内容だ。

 マニュアル製作の体制や人材、予算の管理などディレクション業務に求められるスキルの幅は広い。さらにウェブ利用の広がりなど、従来とは異なる制作フローへの対応も求められている。

 「TC技術検定は、11年目を迎えた。新しい表現技術への対応や、様々な分野で求められているわかりやすく書く技術の検討など、検定内容の見直しを続けている」と高橋氏は語る。製品情報をわかりやすく利用者に伝える技術は、競争力を高める源にもなる。こうしたスキルを持った人材を育成する手段として、TC技術検定の進化が期待される。