文書効率作成 システムを提案
2009年(平成21年)6月28日 日経産業新聞掲載
5月3日から6日まで米アトランタで開いた「テクニカルコミュニケーション・サミット」に参加してきた。技術情報制作者のための非営利業界団体「STC(ソサエティ・フォア・テクニカルコミュニケーション)」が毎年開催している会議で、今年は56回目になる。基調講演=写真=に始まり、コンテンツ(情報の中身)の制作・開発や最新動向、技術向上など6系統で100以上のセッションが開かれた。
以前の話題の中心は紙のマニュアルの制作方法やデザイン、人材教育など。この数年は、製品情報をどう開発・公開・運用していくかに変わってきた。特に世界的な不況のなか、製品取扱情報の制作フローを見直し、質を担保しながら効率化し、経費をいかに削るかといった話題への関心が高い。
今回も、コンテンツ開発関連の事例発表を含むセッションでは参加者から「既存コンテンツはどういかすか」「プロジェクトを上手く進めていくコツとは?」など具体的な質問が飛び出し、活発に議論する場面が目立った。
「昨年のサミットだと、DITA(文書標準化規格の1つ)やCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)などの技術や手法は別々に論じられていた。今年はDITA対応のCMSといったシステム化や経費削減した事例など。複合的でより実践的な内容に発展していた。」サン・フレア ランゲージアセットソリューション事業部の鈴木章彦氏(STC東京支部前理事長)は振り返る。
日本でもCMSへの関心が高まっており、STC東京支部が主催するセミナーの開催を計画中という。これまでも文書の効率開発や多言語化への対応などをテーマに発表と討議をする公開セミナーを実施してきた。会員以外でも参加でき、今年は9月ごろ開く予定という。
